写真撮影ツアーなどでよく利用しているクラブツーリズムという旅行社が,東海道,奥州街道,甲州街道などを歩く会をやっているのを知った。その中でも,山の中が多い中山道を歩いて見たいという強烈な誘惑に駆られ,2008年春,江戸日本橋から歩き始める。
中山道は,東海道と共に江戸と京を結ぶ江戸時代の幹線道路で,江戸板橋宿を起点とし135里32丁(約533.9キロ),69宿,東海道よりも40キロ長く,その上碓氷峠をはじめ和田峠など山岳地帯を通るので人馬の往来に困難であるが,人の往来が少なく,大河も無くその渡りや渋滞も少なく,女道とも呼ばれ女性の道中に盛んに利用されたと言う。
江戸時代末期孝女和宮降嫁に使われた道でもある。
この中山道を30数回に分けて,三年弱をかけてのウオーキングとなる。
かなりきつい日程となる区間もありそう,他の予定とかち合って順調に踏破出来るかどうか心配ではあるが,3年後に無事京都三條大橋に到着できる事を期して頑張ってみたい。
旅の記録を,訪れた歴史遺産の記述を中心に順次綴ることとする。 (2008.03.06記)
2010年12月 「柏原宿」〜「高宮宿」を歩き完歩しました。 (2010.12.11記)
2011年1月 「中山道六十九次を歩く」完了。
旅の記録を作るのは,街道を歩くよりも大変である。木曽福島からは2泊3日の行程となってからは,3日歩いて,記録を作るのに10日近くも懸かり一ヶ月のうち半分を中山道に費やさなければならないという事態となった。一時は,もうやめようかと挫折しかかったけれど,同行の読者が「毎回楽しみにしているよ!」という声に励まされなんとか最終回までこぎつける事が出来た。何も記録しておかないとほとんどがうろ覚えとなってしまっていて,拙い記録ではあるが,読み返すとまざまざと歩いた跡を辿ることが出来る。頑張って創り続けて良かったとしみじみ思っている。
参考にした書籍 1)誰でも歩ける中山道六十九次上巻 日本橋〜和田宿編 日殿言成著 兜カ芸社発行
2) 〃
中巻 下諏訪宿〜御嵩宿編
3) 〃 下巻 伏見宿〜守山宿編
4)中山道69次を歩く 岸本 豊著 信濃毎日新聞社発行
5)小泉澄男写真集 中山道 小泉澄男著 鞄本カメラ社発行
機会があればもう一度ゆっくり歩きたいところ
塩名田〜八幡〜望月
和田〜下諏訪
妻籠〜馬籠
大湫〜細久手〜御嵩 (2011.01.05記)
以前から患っている「脊柱管狭窄症」による右足の痛みがひどくなり,もう”歩き”は出来ない身体になってしまった。
中山道歩きの途中から同行のSさんから教わってもとめた街道歩きの案内書を読み解きながら,自分の書いた「中山道六十九次」を読み返し,ついでに補足分を加えていくことにする。よくぞ歩いたものだと我ながら感心しながら,誌上での二度目の「中山道歩き」をするのも楽しいものだ。 (2013.11.17記)
一緒に歩いた仲間たちとは今でも年に2回ほど軽いハイキングを楽しんでいる。(2015.03.30記)